布切れを引っ張る犬

初めて犬を自宅で飼おうとなったときに、日々の生活においてどのようなことに気をつけるべきなのか心配を抱くことは無いでしょうか。
ましてや生涯で最初の経験となるなら疑問や心配な点も多いはずです。
もちろん犬種や容姿などの好みにあった犬を選ぶことは大切なことです。
しかし犬を一旦飼い始めたら最後まで責任を持って世話を見ることになります。
これから先少なくとも10年以上は生活をともにするパートナーを家に迎えるわけなので、ある程度は犬の性格についての基礎知識を得ておくことは有益です。

犬といえば元気で活発でどんな餌でも喜んで食べる、そんなイメージを犬に対して抱いている方も多いでしょう。
しかし実際には神経質で動き回ることをそれほど好まない子も珍しくありません。
犬は人に対して言語的にメッセージを伝えることができません。
嫌なことや苦手なことを強要すれば、犬にとって家庭で飼われている事は大きなストレス要因でしかなくなってしまうでしょう。
そのため飼い主側で思いやってあげる姿勢が大事です。

また犬は体中を体毛で覆われているので、人間とは違って寄生虫や感染症のリスクにもさらされています。
そのような健康管理を実践するには獣医師などの専門家のサポートが必要不可欠です。
しかし人間のように公的保険がないので全額自己負担になります。
つまり犬を飼うということにはお金が必要になります。

昨日は元気だったのに、日をまたいだらぐったりしている事態もありえるのです。
重病になればそれだけ治療費もかさむことになります。
そのような経済的負担にどう対応するのかも事前に検討しておくべき事項です。
掛け金が安く保障内容も満足のいくものならペット保険への加入なども具体的な選択肢にあがってくるでしょう。

また犬と人間の関係性を明確にすることも大事です。
犬は迎え入れれば家族の一員であったり大切なパートナーであったり密接な関係性を築くことになります。
しかし犬が動物であることを忘れることは妥当ではありません。

かわいさのあまりに人間と犬の上下関係が逆転してしまう「権勢症候群」などがは良く見られる現象です。
そうなると犬は人間を下に見て、噛み付きや無駄吠えなどが多発するなどの問題行動が見られるようになるのです。
このようにしつけに失敗すると、酷い事例では家族以外の第三者にケガを負わせてしまってそれ以上生活を継続できない可能性もあります。
このような飼い主にとっても犬にとっても不幸な状況を防ぐためにも、飼い主側はしつけにもしっかり取り組むことが求められます。

犬が好きなことと苦手なこと

犬を飼うことは種族こそ違いますが、家族を新たに迎えることです。
とは言っても犬と人は言葉などの共通のコミュニケーション手段を持っていません。
何が好きなのかや何をして欲しいのかは、飼い主サイドで気持ちを汲み取ってあげる姿勢が必要になります。
視線や行動、尻尾の動きなどを視覚で認識するばかりでなく、吠えるなどの声を通じて聴覚でも様子を推測することもできますし、場合によってはにおいの変化を感じ取ることで体調の異変を察知できる可能性もあります。
いずれにせよ犬が言語コミュニケーションで自分の意思を積極的に飼い主に表明することはできない以上、人間側で譲歩して接するよう気を付けることが意思疎通の食い違いやストレスを貯めさせないためにも大事です。

単に愛玩動物と認識するのであれば、ペットの気持ちを汲むなど考えるまでもありません。
しかし人間側の事情を押し付けているだけでは、長く健やかに同じ時間を過ごすことはかないません。
衛生環境や栄養面などの遵守事項に留意するのももちろん大切な視点ですが、同じ生命をもつ存在として敬意をもって接することが必要です。

犬にもそれぞれの個性があり、日々の生活を送る上で対応を誤れば、人間との関係性によってストレスが蓄積して精神面の不安定さや身体症状に表れることもありえます。
人間とは生理的機構が違っていても、それぞれの犬には個性があります。
そのため苦手なことと好きなことは何なのかを気を付けることが重要です。
マッサージが好きな子もいれば苦手な子もいます。
同じ犬種であっても個体によって性格が大きく異なる場合もあることも理解しましょう。

犬の個性を見るためには遊んでいるときの様子を観察することも役立ちます。
愛情を持って向き合っているつもりでも、気に入らない遊びであればそっぽをむいたりすることもあります。
愛情を込めてマッサージをしても嫌がって噛み付く場合もありますが、それは病気のせいで、痛い場所を触られたことによる反応かもしれないわけです。
噛み付くなどの問題行動が見られても頭ごなしに怒るのは控えて、原因は何処にあったのかを理解して再検討する姿勢も必要です。
犬はいつも元気一杯、とのイメージを抱きがちですが運動が嫌いな子もいれば、食欲がない日もあります。
人間が心に抱いているイメージの型に合わせるのではなく、犬の気持ちに寄り添い、感情にかられて怒るなどの行動にでないように飼うことがポイントです。